省エネとは?今後の家づくり

●省エネルギー住宅とは

・家庭のエネルギー消費において約30%を占めているのが冷暖房です。省エネ性能が高い住宅とは、この冷暖房のエネルギー消費を抑えることができる住宅です。

 

 

・夏の暑い時期では、室外からの熱が室内に侵入しないこと、冬の寒い時期においては、室内の温かい空気が逃げないことで、少ない冷暖房エネルギーで快適に過ごすことができます。

 

・省エネルギー住宅は、エネルギー消費を抑えるだけではありません。断熱」と「日射遮蔽」により

 

(夏) ・室外から熱気が入らず涼しい家・小型のエアコンでも良く効き、朝・夕は風通しの良い家

(冬) ・部屋の中の暖かい空気が逃げず、部屋内や部屋間の室温がほぼ均一の家・風呂・トイレが寒くなく、結露しない家

 

が実現できます。つまり「省エネルギー住宅」=「快適な住宅」であるといえます。また省エネルギー住宅とは、カビ・ダニの発生や構造材の腐朽の原因となったりする結露も少なく、さらに部屋間の温度差も少なくなるのでヒートショックによる健康被害も防止できます。つまり「省エネ住宅」=「健康的な住宅」であるといえます。

 

●省エネ基準とは

・住宅・建築部門のエネルギー消費量は、全エネルギー消費量の3割以上を占め、1990年から2011年までの20年あまりで約33%の増加傾向にあります。地球環境問題の面においても住宅のさらなる省エネ化が求められています。  

 

 

・住宅の省エネ基準は、省エネ法に対して1980年に設けられ、その後1992年、1999年に改正、強化されました。さらに2013年には、従来の住宅の外壁や窓などの断熱性能に加え設備の性能を一本化し評価する「一次エネルギー消費量」基準が加わり、建物全体でエネルギー消費量を減らす基準が導入されています。寒冷・温暖地方のそれぞれに求められる断熱性能が異なる為、気候条件に応じて日本全国を8つの地域に分類し、各地域ごとに基準が設けられています。

 

 

●ゼロ・エネルギー・ハウス(EZH)に向けて

・住宅の省エネルギー化を進める国土交通省は、住宅で使用されるエネルギーをゼロにする性能を持ったゼロエネルギー住宅へと基準を引き上げ2020年には全ての新築住宅を対象に義務化を予定しています。2030年には新築住宅の平均でゼロエネルギー住宅の実現。2050年には全ての住宅でゼロエネルギー住宅の実現を目指しています。その為、政策としてフラット35Sの金利優遇政策などがあります。

 

 

●まとめ

・住宅において省エネ化は必須の流れであり、新たに建てられる住宅は建物自体が断熱性能を有しているだけでなく、省エネ型の設備機器を搭載していることが求められます。これからは、住宅の新築・リフォームのどちらの場合でも省エネを> しっかりと意識することが欠かせません